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2017-06-06

これからはダフネ・セルフのようになること。

 

第17回日本抗加齢医学会総会に参加してきました。

 

世界に先駆けて超高齢化時代に突入している日本において、抗加齢医学はここ何年かで飛躍的な進歩を遂げています。

 

この学会は、多くの分野の人々が関わり、抗加齢研究の「最前線」を知ることができる、かなりホットな学会です。

 

今回、自分として関心が高かった話題が、レスベラトロール(ポリフェノールの一種)について。何だかレスベラトロールに対する先生方の関心もかなり高いのと、レスベラトロールについての研究もこれから盛んになってくるような感じでした。レスベラトロールはリンゴンベリー(日本ではコケモモ)という、北欧の自生しているベリーの中に豊富に含まれている成分です。

 

レスベラトロールのセミナーでは、来年の学会長を務める近畿大学医学部奈良病院の山田秀和先生が、これからはダフネ・セルフのようになることだと煽っていましたね。

 

ダフネ・セルフさんは現役最高齢、88歳のモデルさんです。

 

この方、最愛の夫の死後、70歳でファッション誌「VOGUE」に復帰して、一流ブランドのランウェイで今も活躍されているスーパーモデルなんです。

 

日本でも昨年に彼女の本が発売されています。

 

セミナーでは、英国の社会学者キャサリン・ハキムが唱えるに、第4の資産が “エロティック・キャピタル” (日本ではエステティックキャピタルと呼ぼうとしてる)であり、「見た目が第4の資産」として認識すべきだといっていました。

 

これは、整形手術でもして、ただ単に既成的な見栄えを良くすればよいという話ではなく、エロティック・キャピタルとは、”美しさ・スマート パフォーマンス・セクシャリティ・自分を演出する能力・社交的なスキル・ファッションセンス・プロポーション・すばらしい言葉づかい・情熱的なアプローチ・クールな判断力・エレガントなマナー” などの個人的資産のことをいいます。これらを総称して、「見た目」という意味です。

 

ダフネ・セルフさんも、「身だしなみを整えることは自己管理できるということ。」といっていますし、さらにイギリスの新聞「The Daily Mail」のインタビューでは、「整形手術を受けたこともなければ、ポトックスを打ったこともない。」と発言していました。近年多く見られる外的にいじくる美は、好みじゃないようですね。

 

そしてエロティック・キャピタルという意味での「見た目」の要素は、人間関係で成り立っている社会で人が生きていく上では、大きな影響力をもっているということです。

 

また、見た目はその人の内的環境の反映だということで、当然のごとく、食事が見た目においても大切な要素となってくるということです。ダフネ・セルフさんも、良質な食材を摂る事を大切にしているようですね。

 

さて、本題のリスベラトロール。研究についての話題は、今回は北海道薬科大学の若命浩二先生がご講演くださいました。

 

野生のリンゴンベリー(コケモモ)に含まれるリスベラトロールの薬理効果としては、抗炎症作用、抗菌作用、抗腫瘍作用、抗糖化作用などの報告が数多くあるそうです。

 

臨床的には、健常人女性48名を対象としたヒト介入試験において、リンゴンベリーエキスの12週間摂取により、肌弾性の改善が確認されたという報告や、また、ニキビに対してレスベラトロール配合の外用ゲルを30日間塗布することによって、約50%の改善が確認されたとの報告がされているとのことでした。

 

最新のマウス実験の研究発表では、リンゴンベリー(トランス-レスベラトールが約10%含有)は、ビタミンC欠乏時において、血液中の抗酸化指標(dROM、BAP)、炎症性サイトカインの過剰産生を正常化し、皮膚のコラーゲンの減少を抑制していたとのことでした。

 

なんとビタミンC欠損の状態においても、リンゴンベリーが皮膚のコラーゲンの生成や毛並みの維持に効果があるとのことだったのです。

 

まだまだ研究の余地があるとのことで、これから益々期待できる抗酸化物質リスベラトロール。その含有果実のリンゴンベリー(コケモモ)。非常におもしろくなってきましたね。

 

最後にダフネ・セルフさんの書籍「人はいくつになっても、美しい」より彼女のお言葉を。


“老いはみんなに訪れるけれど、成長は望む人にしか訪れない”

先日思い立って、beautyという単語を辞書で調べてみました。そこには、「美しさとはさまざまな資質の組み合わせで、見た目にも、心にも、五感にも喜びをもたらす」とありました。おもしろいですよね。

辞書の言うとおり、ビューティーとは表面上の美しさだけを指すのではないと、私は思います。心と外見は常にリンクしていて、それはつまり、自分がこれまで歩んできた人生が、はっきりと顔に映し出されるということです。

歳を取りたくない、と言う人がいますが、私にはどうもわかりません。ちっとも怖がることじゃないのに、と思います。それはいま言ったような理由からで、つまり年齢は私にとって、ただの数字でしかないから。

英語にはこんなことわざがあります。
「老いは誰もが通る道、成長は選んだ人が通る道」

老いはみんなに訪れるけれど、成長は望む人にしか訪れない。つまり、どう成長していくかはその人次第、ということ。
 私の大好きな言葉です。


 

見た目にも、心にも、五感にも喜びを見出していくこと。そんな美の追求は、人の “成長” の選択のひとつなんだなと思います。それはエイジングにとってはとても大切なことですよね。

 

ウェルエイジングとは、まさに広義の意味での「美」を追求することなんじゃないかと、私はそう思っています。

 

 

 

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