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2017-06-01

可能性を広げるためには、可能性に賭けない選択もある。

 

プロゴルファーの宮里藍さんが現役引退を発表しましたね。 

 

引退を発表したのは双子座新月の5月26日でした。 多分今回の新月の象徴的な出来事かなと思い、彼女のホロスコープチャート(レクティファイ※予測)を見てみたところ、彼女は6月19日生まれの双子座さんでした。

 

「あ〜そういうことね」と納得したわけなのですが、彼女は1985年生まれで、今年の6月で32歳になりますね。4、5年前からモチベーションが保てなくなったといっていましたが、5年前となると2012年で彼女が27歳のときからでしょうか。

 

記者会見で「4、5年前、具体的にどのタイミングでモチベーションが上がりにくくなったのか」という質問にも、「2012年の全メジャーを終えた時。」「2012年の後半ですが…。その年は米ツアーで2勝して、09年から4年連続で優勝していた。世界ランク1位にもなって、プロゴルファーとしてピークを迎えている感覚があった。それなのにメジャータイトルが取れない葛藤があった。」「一番調子が良くて、自信がある時にメジャーに勝てないなら、どうすればいいのかと考えてしまって、立ち止まってしまった。」「どこにモチベーションを置いて立ち直せばいいのか。自分を見失ってしまった。そこが難しかった。」とおっしゃっていました。

 

これを占星術的に見ると、30歳前後の大イベントである1回目のサターンリターン(土星回帰)だったということが強く当てはまるでしょう。土星にはおよそ29年に1回の 「サターンリターン(土星回帰=生まれたときの土星星座に運行の土星が戻ってくる) 」と呼ばれるものがあります。

 

彼女の土星星座は蠍座で、ちょうど彼女のモチベーションが上がりにくくなった時期を証明するかのように、2012年の10月に土星が蠍座に入宮しました。サターンリターンは人生の大きな転換期となっていて、その人の本来の社会基盤のあり方を持ち込む土星星座の課題に、強制的に向き合わざるを得ない時期なのです。

 

土星は約2年半ほど一つの星座に滞在するのですが、時間をかけて自分の土星星座が持ち込む社会性のイメージとしっかりと向き合うことになります。そのことで人生の新たなステージに向けて大躍進を遂げることができるのです。ここでいかに自分の土星を味方につけておくか。結構、人生の分かれ道なんですよね。

 

先日、サウンドヒーリングとホロスコープリーディングでいらっしゃった患者さんの娘さんが、ちょうど30歳で結婚したそうですが、その患者さん(母親の立場)はすごく反対していたそうです。 娘さんの旦那さんは真逆の性格で、娘を送り出す母親の直感だと、全然合わない2人だと… 娘さんは公的なお仕事をされている方だったので、本人はかなり表向き(社会性・世間体)を重視したのかなと思いました。

 

この選択が良いか悪いかは別にして、ちょうど30歳前後が最初のサターンリターンなので、今後の社会的な自分のイメージをどうするのかという葛藤の中で、結婚という選択をする人ももちろんいるでしょう。また転職という選択をする人もいるでしょう。ただしそれは、「土星星座に準じているか」これが非常に大切なポイントとなります。

 

サターンリターンの期間中に、土星星座から与えられる課題に誠心誠意向き合わずに下した選択である場合、必ずどこかで修正が入ることになります。土星が「あなたの社会的成功の基盤はそっちじゃないよ」って。

 

話しは戻りますが、宮里さんが今回のタイミングで現役引退発表となったのも、彼女の双子座太陽に、現在天を運行中の射手座土星がオポジション(180度)のタイミングであったからでしょう。

 

すでに土星は蠍座を抜け、2015年09月18日〜2017年12月20日まではずっと射手座を運行しているのですが、ちょうど彼女の太陽と運行の土星のオポジションのタイミングで、「冷静に現実を見てそろそろ結果(答え)を出しなさい。」という土星の意識が、「自分の能力を限界まで押し広げたい」という彼女のエゴ(双子座太陽)をロックオンして、 “制約” をかけてきたのです。

 

そこで彼女は、このタイミングで  “プロゴルファーとしての可能性を断つ選択”  をしたのですね。そして電撃復帰も「100%ない今は」といっています。

 

でも、このタイミングって双子座の新月なら、「 彼女はプロゴルファーとしての能力で今後の可能性に賭けるべきなんじゃない!?」と思ったりもしますよね。もちろんそれも、今季限りですが、現役生活の残りのチャンスに賭けるといっています。ただし現役引退は現役引退。彼女はその選択を選んだんですね。

 

この選択には大きな意味が含まれているなと思いました。その選択の重要な意味とは、プロゴルファーの現役引退と同時に「自分自身の内面にある未発達な意識や才能などを “育てる”  “成長させる” 」というタイミングであり、「自己の(隠れた)本質的な能力や可能性を最大限に押し広げる」タイミングでもある。ということなのです。

 

▼ここが今回の新月の核となっている部分

双子座新月『個性化への布石』

 

さらに今回の彼女の選択には、魂レベルでの深い意味が隠されていたみたいですね。それは彼女は双子座にキロンを持っていて、そのキロンに5.26の双子座アセンダント近地点新月が重なり、さらにタイトに双子座セレスが重なっていたのです。

 

キロンは転生を通して引きずってきた魂の傷であり、それは現実的な心の痛みやトラウマを表します。そして同時に癒しの力であり、水瓶座の時代への橋渡し役でもあります。(この傷が癒えないと、未来へ魂が解放されないといってもいいでしょう) 

 

キロンは潜在意識に光をあてることでどんな苦痛から解放される必要があるかを示します。そして痛みに向き合うことが難しくなっているテーマを取り扱います。精神的な成長と理解を深めてくれる、新しい価値観(天王星的価値観)へ導いてくれる役割があるのです。

 

キロンのテーマは「自分の弱さを知ることで、本当の強さを得る」。「傷ついたヒーラー」の名を持つキロン(ケイローン)は、最終的に自分自身の傷は癒せなかったのですが、しかし自己ヒーリングに至ることによって、自発的治癒の力を発動させることができるのです。自然治癒とは好転反応がつきものであり、好転反応としての痛みをむやみに怖がる必要はないのです。

 

彼女の双子座キロンが表すことは、個人の知性に苦手意識を持っているということでしょう。自分の考えに自信がない傾向にあり、あらゆる考えを取り入れようとして一貫性のない結論や行動になりがちかもしれません。自分自身に浮かんだアイデアを無視して、他者の考えを必死に取り入れようとするのですが、その行為が自分を苦しめ、考えを散漫にしてしまいます。また双子座のキロンは、ネイタル (出生)の射手座天王星とオポジション(180度)で、個性や独自性に対する傷も持っていて、混乱やカオスの状況に陥りやすいということもあるでしょう。

 

彼女のキロンは、自分の内面の声に耳を傾ける。自分自身のアイデアをキャッチする。ということがとてもテーマとなるのです。しかし、今回はそれを見事にやってのけたようですね。彼女は自身のプロゴルファーとしての現役引退を、昨夏に自分一人で決断したと明かしていました。双子座は牡羊座&牡牛座を経過した「個人の育成」としては最終段階です。発信やコミュニケーションも他者からのアプローチではなく、思いの源泉は自分自身なのです。

 

自分自身の考えに自信が持てず、独自性に対する苦手意識がありながらも、自分自身で選択を決めた。まるで神話にある、膝に矢を打たれながらも傷ついた者たちを治療し、救うことに専念し続けたケンタウロス族の賢者ケイローン(キロン)そのものを体現しているかのようです。要は、傷つきながらも、トラウマがありながらもそのテーマに向き合い続けたということ。

 

そして彼女の双子座キロンには、運行の双子座セレスが1番タイトに重なっていました。セレスは無償の愛の与え手であり、養育者です。このタイミングは偶然ではなく、言い方を変えれば、セレスの無償の愛により彼女は保護されたといってもいいでしょう。それは、「いいのよ、その可能性は放出しなさい、あなたにはもっと素晴らしい能力と可能性を秘めているものがあるから、もうここで、手放しなさい」そうさとしてくれているような、養育者としての女神セレスの声が聞こえてくるような感じがします。

 

エネルギーバランスでいうと、今後の彼女の人生は、新たな女性性が発現してくるかもしれません。元々彼女の月は蟹座であり、とても繊細な感情を持っていて、火星も水星も蟹座です。さらに、冥王星蠍座世代。ドラゴンテイルも蠍座で土星も蠍座。支配側や権威者の言うことを聞きすぎて、自分で決断が下せなかった過去を持っているでしょうが、今生ではしっかりと自己価値観(ドラゴンヘッド牡牛座)を築き、その上で1人じゃなくて、何か共同体や深い協力関係によって底力を発揮し、社会的成功を収めていく人です。そしてビジョンをしっかりと現実世界に写し出していく人です。

 

彼女自身の魂が  “内的なジェンダーバランスを実現する” ために今生を生まれてきているし(ドラゴンヘッド(合)パラス)、今回の選択があり、その先の新しい未来につながっていくことになるのでしょう。彼女の金星も、パラス、ドラゴンヘッドと牡牛座でコンジャクション(会合)しています。彼女の今生の魂は、しっかりと自分自身の価値観を認め、豊かな女性性を発揮して、内面のジェンダーバランスを統合していくことを目指していくのですね。

 

パラスは地のエレメントと関係します。女神パラスに導かれた琉球の女神は、常に崖っぷちの危険が伴うアドレナリン放出状態の人生から、自分に沿ったゆったりとした安心基準を得ていくことで、心の安定と豊かさを得られる人生を生きていくことができるでしょう。今後はゴルフ業界と関係するにせよ、しないにせよ、破壊と再生を地でいく世代、変革をもろに担う世代ではあるので、これからの彼女の人生を楽しみに陰ながら応援していきたいと思います。

 

この宮里藍さんの双子座新月直後の事象はとても印象的でした。もう私たちも力を抜いて、今まで隠れていた本当の自分を気楽に生きるタイミングですね。本物の自分を生きるために、肩肘張る必要性はもうないということです。

 

どんどん始まっています。「個の時代」

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